ハトの首ってなんで緑とか紫でキラキラしてるの?
ハトの首って、なんかキラキラしてない?
平日の朝、会社の最寄駅を出てから公園を抜けて会社に向かう道すがら、毎日と言っていいほどハトと出会う。
ただ日常で最も頻繁に目にする鳥類のひとつなので、
「あ~ハトがいるな~」
なんていちいち気にかけることは普段なく、電信柱や駅のホームなどで上からの飛来物に気を付けるくらいの関係性の鳥類。
私は、絶対に遅刻をしない、極力周りに迷惑をかけない、を信条に生きているので、会社の最寄には出勤時間の30分前に到着し、公園の喫煙所でタバコを吸う。
仕事中はオフィスから一歩も出ない。でも土日は家から一歩も出ないし、祝日と合わせて三連休になっている時くらいは家から一歩も出ない。ただ、流石に年末年始や夏季休暇などの大型連休ともなれば私も絶対に家から一歩も出ない。
つまり、日光浴をするタイミングは出勤前のタバコの時間だけ。
この日は午前半休を取ってお昼からの出勤。
お気に入りの音楽を聴きつつ、いつものように日光浴をしながらタバコを吸っていると、日光を反射して緑と紫に光るハトの首元が目についた。
ハトの首って、なんかキラキラしてない?個体差も無く全員。なんで?
と、普段の癖で誰が答えをくれるでもない虚空(Twitter)へ疑問を投げかけて終わりにしそうになったが、誰が答えをくれるわけでもないし誰も気になってないだろうから自分で調べてみた。
ハトと言っても
ハトと一口に言ってもそれはもうたくさん種類がいる。
全然知らんけど、参照元のサイト(ダスキンだからきっと信用できる)によれば、私たちが普段目にするハトは
- ドバト・・・・都市部に生息しており、生活圏は人間とほぼ一緒。北海道から沖縄まで各地に生息している。
- キジバト・・・明るい雑木林に主に生息しており、都市部でも普通に見ることができる。
の二種類だそう。
今回はドバドの方。キジバトはドバトのようにキラキラしていないが、模様や色使いはドバトよりもオシャレかもしれない。
ドバトの首ってなんで緑とか紫でキラキラしてるの?
早い話下記の参照ページを確認してもらえれば済む話だが、参照先は東京理科大学の研究紹介ページで、私のフォロワーのキッズ達には少し難しいので理解したことを噛み砕いて説明する。
前提の食い違い
まず驚いたのが、緑と紫に煌めく羽は、紫担当と緑担当に分かれているわけではなく、同じ構造の羽が見る角度によって緑と紫とに色が変化する点。
一匹のハトをいろんな角度から注視したことがなかったので、緑に光る羽と、紫に光る羽があるもんだと思い込んでいて全く気がつかなかった。
緑と紫 二色で光る理由
モノの色は、そのモノが光を受けたときに何色の成分を反射する性質があるかによって決まっていることは義務教育で何となく理解していると思う。
つまり、ハトの首の羽は、緑と紫を反射する性質を持っているということになる。
でも、角度によって色が切り替わるのはなぜか?
鍵を握るのは、「薄膜干渉」という現象。
私は高校時代不真面目だったので初めて聞いたことにするが、普通に高校物理の範疇らしい。
- 薄膜干渉・・・薄い膜に光が当たって反射するときに、膜の上面で反射した光の波と、膜の下面で反射した光の波が干渉すること。
つまりハトの羽でどういう現象が起きているかというと
- ハトの羽には赤と青の光を反射する面と、緑を反射する面があり、反射する面が違うので位相がズレる。
- 私たちの目には赤と青と緑の光が届いているが、この場合の赤と青は認知する際の波形が共通しているため、目に入るときには紫に見える
- 赤+青の波形と、緑の波形とは概ね逆位相になっていて、赤、青が弱まるときに緑が強まり、緑が見える。逆も然り。
ということらしい。光学の素養がないので、間違っているかもしれないが素人の理解ならこのレベルで十分でしょう。
ハトの羽以外での薄膜干渉
同様の現象を確認できる身近なものとして、ハトの羽の他にもシャボン玉の膜や水に油を垂らした際の油膜なども同じ。言われてみれば確かに。もっと早く気づけば疑問に持たずにここまで調べる必要なかったのにな。トホホ。
まとめ
いかがでしたか?
ハトの出身校は?彼氏は?年収は?本名は?すべてわかりませんでした!
この記事は、焼肉屋さんが仕込みで肉をペリペリ引きはがすASMR動画を聞きながら書きました。
ちなみに、小学生の頃に頭にフンを落とされたことがあるのでハトはめちゃくちゃ嫌いです。